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がん予防ワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)

[2014.02.28]

がんを予防する初めてのワクチン-子宮頸がんワクチン(サーバーリックス)が昨年末に発表されました。子宮頸がんは、ヒト・パピローマ・ウィルス(HPV)が原因で発症します。
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HPVは性交渉によって感染するため性交経験があれば誰でも感染しますが、多くの場合、感染は一時的でウィルスは自然に排除されます。しかし長期にわたって感染が持続すると5~10年以上の年月を経て子宮頸がんを発症します。原因となる発がん性HPVには15種類ほどのタイプがありますが、今回のワクチンはすべての発がん性HPVの感染を防ぐものではなく、日本人の子宮頸がんから多く見つかる16型・18型2種類のHPVの感染を防ぐことができます。またHPVは、初回性交後短期間で感染するリスクが高いため、ワクチン接種は、初回性交前に施行しておくのが理想で、性交経験者が増加する中学生までの11~14歳の女児に第1接種を推奨しています。15歳以上であっても性交経験のない女性はもちろんのこと、既に性交経験のある女性でも次の感染予防という観点からワクチン接種意義はあるといわれています。接種は、初回から1ヵ月後、6ヵ月後の計3回の筋肉注射です。価格は5~6万円と高額ですが、保険適用外で自費。女児に対して公費負担する自治体もあります。
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ワクチン接種で子宮頸がんの発症の70~80%の予防が期待されていますが、すべての発がん性HPVによる病変が防げるわけではないので、早期発見するためにも子宮頸がん検診は必要です。接種後も定期的に検診を受けましょう。

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