メニュー

女性の齢

[2014.02.28]

女性に年齢を聞くのは昔からタブーとされていて、ためらわず年齢を明言できるのは20代前半まで。
なぜ、それ以降は年齢にこだわるのでしょう。

「25歳はお肌の曲がり角」と言われるように一般に、人の皮膚は20歳頃に出来上がり、20歳をピークとして25歳まで横ばい状態が続き、その後は下り坂となります。皮膚の衰えは身体機能全体の老化のはじまりを象徴しています。ですから女性が年齢を明かさないのは、自ら老いをさらしたくないという思いの表れなのです。
さて、長年、婦人科医を続けていると、女性の実年齢をほぼ正確に推定できるようになってくるものですが、最近の女性は見かけ年齢と実年齢の差が大きく随分若く見え、特に40代以上の若々しい中高年女性が多くなったと感じます。化粧やファッションや外見の装いに頼らずとも老いを感じさせない70代・80代の元気な高年齢女性も増えています。

日本の女性は、長寿世界一だけでなく、欧米や諸外国の女性に比べても、小柄でキメ細やかな肌質ゆえ非常に若く見られ、海外でも未成年と間違えられる人も少なくないようです。
私たち女性は「若さ」にこだわり、年齢に支配されて生きてきましたが、これからは正々堂々、実年齢を明かして生きていくのも面白いかもしれません。しかし、いくら長生きをし、どれほど若返ったようにみえても、50歳前後で迎える閉経年齢だけは、今も昔もずっと変わっていませんし、妊娠年齢も遅らせることもできないということを知っておいて下さい。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME