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妊娠と薬

[2014.02.28]

妊娠に気付かず風邪薬や鎮痛剤などの市販薬を服用してしまい、妊娠が判ってから赤ちゃんへの影響を心配したり、また妊娠中に病気になると薬を飲んでいいか悩むものです。

胎児奇形は、薬だけでなくいろいろな原因で発生します。
その約65%~70%は原因不明で、遺伝的素因によるものが3%といわれています。頻度の高い奇形としては、心臓の異常(心室中隔欠損症など)、外表奇形(口唇裂・口蓋裂など)が代表的で、このような先天奇形を全て合わせると、100人に2~3人の割合になり、実際に薬だけが原因の奇形は分娩1万当たり数例ということになります。

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妊娠中の薬が胎児に及ぼす影響は、使用時期・量・期間によってことなりますが、最も重要なのは使用時期です。
1.妊娠前:ほとんどの薬は1~2日で排泄され残らないので妊娠前の薬は胎児に影響はない。
2.超初期(受精前~妊娠3週末):細胞分裂の時期で器官形成はまだ。
3.初期(過敏期妊娠4週~7週末):胎児の体形や重要臓器が作られるため影響を受けやすい器官形成期。
4.初期(妊娠8週~15週末):生殖器の分化や口蓋閉鎖が終了していないのでホルモン薬やステロイド剤の影響を受けやすい。
5.中期(妊娠16週~27週末):比較的安全な時期。
6.後期(妊娠8~10ヵ月):胎盤を通して薬が胎児へ移行するので鎮痛薬による影響に注意。
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妊娠を希望する女性は鎮痛剤・風邪薬・胃腸薬などの市販薬はもちろんのこと、便秘薬やサプリメントなどの常用薬の服用の際にも常に妊娠の可能性を意識して、慎重でありたいものです。

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