「若々しく、美しく、健やかに」を目指して、禁煙・減酒・減量・食生活改善・運動習慣・検診・趣味・読書等々、昨年は何か目標達成できましたか？

人間の最高目標である長寿を、日本人女性が長年にわたって世界一を維持している理由は、ヘルシーな日本食・スリムな体形・少ないアルコール摂取量・低い喫煙率などの生活習慣はもちろんのこと、日本人の健康に対するモチベーションの高さ、健康・医学情報の知識力に加えて、日本のハイレベルな医療や優れた保険医療システムが大きく関与していることも忘れてはなりません。しかし、ボケず、寝たきりにならず、死ぬまで自立した生活が送れなければ幸せな長寿世界一とは言えないでしょう。今後の課題は、平均寿命と健康寿命の差を縮め、要介護とならないようにすることです。
肥満を予防し、高血圧や高血糖に注意し、バランスのとれた食生活を心がけ、運動習慣をもち、脳を刺激し心をときめかせるために好奇心や感動心をもつことが、認知症の予防につながるといわれています。つまり、生活習慣病の予防を心がけることが、認知症の予防にもなるのです。

年を重ねると、一年が瞬く間に過ぎて侘しいものですが、老いても、目標意識をもって努力することで、充実した日々を送りたいものです。

（2010.2　「くらしの百科」産経新聞社）